語学試験、ルノワール

フランス語、ドイツ語二時間続けて試験。ドイツ語のほうが詰めが甘くて、ダメだった。
フランス語のほうは、数年間使っていなかった割には過去のストックが頭のどこかに残っているようで
何とかなる。今後はドイツ語に少し多めに時間を費やすことにしたい。まだ、知らない単語に
出会うことがとても多いので。

ルノワール「獣人」を見る。「ゲームの規則」ほどの衝撃はないが、それでもルノワール
特に、鉄道橋の下の川にボートに乗っている女(Simone Simon)が、岸辺まで来てふらふらと歩き出すところから始まるシークエンス。女は、二人組みの男に言い寄られ、片方を水に突き飛ばし、さらにランチエ(Jean Gabin)に言い寄られ、突き放しながら逃げて、丘を登っていく。と、線路が現れ、そのそばでランチエは女を押し倒しキス。ランチエは女を殺そうという衝動に駆られ、女は一瞬恐怖に顔を引きつらせるが、その瞬間に汽車がすぐよこを猛スピードで通り抜ける。というところまでの一連のシーンに現れるU字型の空間的運動がすばらしい。

もちろん、物語のクライマックスであるランチエによる殺人シーンも絶品。