2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

review, response, repeat, report

カタカナ英語というのは、結構厄介なので、その呪縛から逃れることはなかなか難しい。 たとえば、review, response, repeat, reportのreはみんな /ri/ という発音だが、カタカナではrepeatだけが、原音に近い「リピート」と表記される。reというのはよくある…

揺れる

最近、自分がますますアメリカでの生活に根付いてきているのを感じる。日本での大学教員のひどい労働状況を聞くにつけ、戻っていくのが怖くなる。かといって、苛烈なアメリカの就職戦線を勝ち抜けるような気もしない。アメリカでの就職はたんに業績の量だけ…

嫉妬

たぶん、僕にとってもっとも決定的にかけている感情は「嫉妬」である。それは、たぶん、嫉妬の感情が前提とするようなコミューナルなものを僕が共有していないからだと思う。他者が同じ土俵に立っているという前提抜きに嫉妬など出来ないのだ。そのような態…

泉鏡花 歌行燈

まるで外国の小説を読むかのような言語の抵抗を感じながらの読書。もちろん、同時代の人にとってもすらすらと読めるという代物ではなかったはずだが、しかめっ面しながら読むというものでもないはずだ。漢字の使い方が単に伝統文化の教養の深さを示している…

原民喜

最初は原爆文学としての関心から読み始めたのだけど、描写がうまいので、なかなか飽きない。たとえば、「壊滅の序曲」の二段目。「……その手紙を受取つた男は、二階でぼんやり窓の外を眺めてゐた。すぐ眼の前に隣家の小さな土蔵が見え、屋根近くその白壁の一…

猫の夢

wikipedia 「ねこ」より。 睡眠家ネコの睡眠時間は人間に比べて長い。それは、ネコの語源が「寝子」であるという説があることからも分かる。一般的に、ネコは一日の大半を寝て過ごすと言われている。ネコの飼い方の本(獣医師による解説)などでは、一般に「…

日本のほうへ

この週末は日本文学のほうに舵をきる。 梶井基次郎の「檸檬」。久しぶりに読んだけど、こんなに短かったっけ。 すばらしいです。無駄な文がひとつもなく、檸檬を丸善の美術本売り場に置くという一点に向かってすべてが 収斂していく。病のもたらす透徹した眼…

Schema L, R

もうだんだんずうずうしくなってきているので、発表といってもハンドアウトをくばったら、その場で即興でやるのだけど、この間のラカンについてのは、かなり緊張度の高いものになった。まあ、90パーセント以上はラカン自身の知的テンションからくるものな…

On a Question Preliminary to Any Possible Treatment of Psychosis

明日発表で、まだ終わらず、しかも眠い。 フロイトのシュレーバー症例に焦点を当てながら、foreclosureの概念について論じているのだけど、本当に難しい。というか、こちらに予備知識がなさ過ぎるのか。

exam 2

いよいよ、山場だが、ぜんぜん緊張はしない。ちょっと早起きしすぎな気もするが。 ま、あせらずにやるだけです。 試験のあとは、8時からEva Illouzが来ることになっているのだけど、眠くならないかな。