melanie Klein/BBQ

論文はKleinのmelancholy cannibalismという概念を導入しようかどうか、というところで逡巡中。メランコリーはフロイトの定義によると、愛の対象を失ったことによって自分が実際に何を失ったのかが分からないために、喪失感を克服できない状態を指していて、喪と対称的に語られる。Kleinは、さらに失われたものに対する憎しみと愛の関係について論じていて、コントロールの効かない対象を口の中に入れて食べてしまう衝動について論じている。いやはや、なんとも過激な立論で慎重にならざるを得ないんだけど。クリステヴァもバトラーもそれぞれ著書で触れている。