就職活動における全体主義

忙しいので全部は書かないけど、Illouzについてのペーパーを書きながら思ったことを簡単に書いておく。日本でもアメリカでも就職活動の最初の段階ですることの一つに自己分析というものがある。場合によっては、アンケートに答えるような形で、自己を記述可能な存在として「客観視」することで、どのような職業が最も適切なのか、を考えるというわけだ。当然ながら、判断する自己は判断される自己と微妙に差異化されなければならないわけだが、その差異化のプロセスにおいて社会に従順な主体としての自分が築きあげられることになる。そして、すべての個人が異なる特性を持っているにしても、その差異化に関与する言語はかなり同一的なものだ。