クープランの墓

ドイツ語の課題で葬式について調べていたら、ラヴェル最晩年の「クープランの墓」の演奏に行き当たる。いかにインターネットで遊んでしまっているかをさらけ出しているようで恥ずかしいけど、こんな宝物に出会うことも。

http://www.youtube.com/watch?v=ZyaisUypzcc

このLicadの演奏は、今まで聞いたこの曲の演奏では最高のもの。作曲家の天才にも演奏家の天才にもほんとうに感服してしまう。ぜひ、聞いてください。3つの部分にわかれているので、右のリンクからたどって、ぜひトッカータまで。これは、いままでクラシックに興味がなかったような人でも、音楽好きなら衝撃を受けるような演奏だと思います。それにしても速く正確で情熱的なパッセージ。すごいなあ。

ちなみに「クープランの墓」は字義通りの訳なんだけど、誤訳。
tombeauはバロック形式の一つ。ラヴェルバロックの旋法を作曲に取り入れていたから
意識的にその書法を踏襲したのだ。それでも、聞けばわかるように確実に20世紀の作品で
(その辺がストラヴィンスキーの晩年の作品との違い)ジャズのリズムも入り込んでいる。