様々な終わり

teachingの最後の日なので、行きにお菓子を買っていって、「最後の日だからお菓子だよー」と言ってみんなと食べながら授業。いつもどおり復習などをしたあとにファイナルの確認をして、「もうここまで皆さんしゃべれたり書いたり素晴らしく出来るようになったから、ぜひ忘れないように続けてください」と、毎年のことだけど言っていたら、学生の顔がパッと輝いたので、うっと来る。それで、やや早めに切り上げた。授業の後で、学生にパーティーに招待される。

フランス文学の先生も最後で、カフェで授業をした。最終的にたった5人の学生。吹き抜けの空間にある一階のテーブルだったので、自分のフランス語が響いてちょっと恥ずかしかった。といっても小説は全然読みきれておらず、話にあまりついていけない感じだった。やはり、フランス語の場合は、小説の方が理論よりきつい。先週はデリダで発表したのに、僕にとってはデリダよりも探偵小説の方が難しいのだ。方言もずいぶん使われているような小説だったし。何よりもフランス語で300ページ超の小説を一週間のうちに読むなどということが、どだい無理なのだ。先生はこの夏からペンシルバニアに行ってしまうけど、推薦状ならいつでも書くわよ、と言われた。

ドイツ語。最後の課題の作文をプリントアウトし忘れて、授業の後にあわててオフィスにかけ戻るはめに。ドイツ語はいつも同じ終わり方で、なんかの統計のためのような機械的な文法テストを受けさせられる。先生は制限時間20分とか言っていたけど、15分で、「時間だよー」と。まあ、成績関係ないので、誰も気にしていない。ドイツ語の先生は、僕が自分の学生と言っていたのと同じようなことを言った。もっと勉強続けてね、と。今学期はよくドイツ語を勉強して本当によく読めるようになったので、確かに続けていきたいなあと思う。直感だけど、カフカのような作品ならけっこう読めそうだ。忘れないうちにドイツに留学でもしたいものだけど、留学の留学をするほどのんびり生きているわけにも行かないだろう。でも、ウィーンにはいつか行ってみたい、と思っている。