Chicago

23日からシカゴに行ってきた。
水族館(大人23ドル)を午前中に見たあと、シカゴピザを食べる。
午後はショッピング。

で、帰ろうと思ったらどうも車がガタガタするので、怖くなって
急遽Hampton Innに宿泊。でたらめに泊まったわりに、きれいでいいホテルだった。
翌日、近くの修理屋さんで見てもらったところ、少しタイヤのバランスが
悪いけど、別に問題ないという。多分、シカゴの道の悪さでガタガタするように感じたんだと思う。

午後はミツワで買い物。5時過ぎに帰る。

Sebald読了。本当に内省的な書物で、社会的な他者性みたいなものが欠落している。といってもそれは、非難ではない。ノヴァーリスリルケといったラインを髣髴させるロマンティシズムが1990年代に書かれたという時代性を完全に超越している、ということ。ヨーロッパ=世界という保守性は、いかんともしがたい。しかし、中学生の時に19世紀ドイツ文学を愛読していた僕にとっては、何か懐かしいものを感じさせてくれた。

風景描写はきわめてリリカルで無駄がなく、読む者をうっとりと心地よくさせる。が、同時に、20世紀の虐殺の風景も数多く扱われていて、ところどころに挿入された寒々とした風景写真は、沈黙によって読者を圧倒する。

この本におさめられた写真のなかに、一人も人が出てこないことは印象的。歴史的記憶を誰かの記憶によって代表=表象してしまうことへの抵抗ととることができるだろう。