多和田 Sebald

「きつね月」もあまり乗れないまま読了。僕の周りでは多和田はすこぶる評判がいいけど、どうしてだろう。今度、文芸文庫に入った「ゴットハルト鉄道」を読んでみよう。

アウステルリッツ」の翻訳刊行以来、日本でも注目を集めているW.G.SebaldのThe Rings of Saturnを読み始める。やはり段違いの実力。すばらしい。ただ、ドイツの現代文学といえばハントケとグラスぐらいしか読んでいないので、彼の小説をどのように位置づけられるのかがちょっと分からない。この
人と似た作家というのは、いないような気がする。すでに死んでしまっていることが非常に悔やまれる。

ほかに、Malcolm Andrewsの教科書的な本。Landscape and Western Artを二章読む。