American Bestsellers ジム

前に書いたJack Londonについての論文を見直す。
彼は大衆作家として有名だが、実際どのくらい人気だったかということを調べようと思って、

Making the List: A Cultural History of the American Bestseller, 1900-1999

Making the List: A Cultural History of the American Bestseller, 1900-1999

という、毎年の売り上げベスト10の書いてある本を見る。そうしたら、全然出てこない。


でも、見ているだけで面白い本だった。二年連続でトップにランクインしているのがPearl S. Buck The Good Earth 1931〜32年と、MitchellのGone with the Windで1936〜37年。『大地』は中学生の時に読んだ思い出の書だが、今では誰も論じない。他に目立つのがSalinger, Steinbeck, Hemingway, Sinclair Lewis, Upton Sinclair, H.G.Wellsなどだが、Cather, Glasgowあたりがこれほど人気があったとは知らなかった。Croninという古い名前もよく見る。20世紀初年代で目立つのはChurchill。Virinia WoolfのYearsも1937年6位にランクイン。80年代はSidney Sheldon, Stephen King, Daniel Steel, Carl Segan, Tom Clancy, Jeffrey Archer, Isaac Asimov, Ken Follet, John le Carreなど。1993年のトップは、The Bridges of Madison Countyで、これは僕がこのランキングの中ではじめて同時代に読んだ記憶のある小説。90年代に登場した作家は、John Grisham, Patricia Cornwell, Tom Wolfeなど。80〜90年代は、純文学はMorrisonがかろうじて入っているくらいで、ほとんど死滅。2000年代は載っていないのだが、当然予想できる。ハリポタ全盛時代だ。


ジムで体を動かす。