Rain tree
- 作者: 大江健三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1986/02/27
- メディア: 文庫
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再読。ちょっと大江ブームが止まらなくなってきた。
この作品は、武満徹の楽曲にインスパイアされた大江が「あたまのいい「雨の木」」を書き、それにインスパイアされた武満が「雨の木」を書き、さらにその楽曲を聴いている場面を盛り込んだ「「雨の木」を聴く女たち」が書かれ、というように次々に幸福な連鎖が起きた作品。最近読んでいたコギト三部作と比べると、フィクション色がやや強く、文学からの引用は少ない。フォークナーのGrief、またマルカム・カウリーのアル中などは出てくるけど。
高安カッチャンが道化のような活躍を見せる。