Melanie Klein 中井久夫 Faulkner

Reading Melanie Klein

Reading Melanie Klein

今日は朝メールボックスをチェックしたらクラインの研究書が届いていたので、さっそく読み始める。
introは教科書的で眠くなったんだけど、Judith Butlerのところで目が覚めた。Psychic Power of Lifeの続きのような内容。

徴候・記憶・外傷

徴候・記憶・外傷

ほんとうにこれは素晴らしい。題名が硬くてなにか理論的なものを予想していたんだけど、実際はエッセイが中心。自在さと繊細さが同居した奇跡的な書物だと思う。とくに『「踏み越え」について』にはびっくりした。
ここで著者は「ファーストキスから戦争まで」、人間が何か行動を起こす際の踏み切りになるのは何なのかについて考察している。「21世紀になって個人から国家まで、葛藤の中で踏みこたえるよりも踏み越えるほうを選ぶ傾向が目立つ」(305)との主張。


そしてこれ。結構久しぶりだ。いま、Quentin Section、切ない。

The Sound and the Fury: An Authoritative Text Backgrounds and Contexts Criticism (Norton Critical Editions)

The Sound and the Fury: An Authoritative Text Backgrounds and Contexts Criticism (Norton Critical Editions)