フランス語リソース

フランス語のwikisourceは非常に充実しているということに気づいた。さっそくサラジーヌなど、読んでみたり。
http://fr.wikisource.org/wiki/Accueil

で、「日本語」っていうところがあったので、へえ、芥川とか読めるのかなってクリックしたら

http://ja.wikisource.org/wiki/Wikisource:%E6%96%87%E5%AD%A6

これはひどい。詩が少しだけ。
で、「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」が置かれているのが、よりによってなんでこんなものを、という感じ。そもそもこれ日本文学じゃないではないか。だれか何とかして欲しい。

大体、日本語の文献はアメリカはともかく世界各国で手に入れるのはなかなか難しいんだから、版権の切れた書物などはこういうところできちんと整理しておかないと恥ずかしいという気がする。だって、他の国語のwikisourceを利用している人がたまたま日本語が出来て、ここでノストラダムスを見つけたら冗談としか思えないでしょ。こういうのは国がちゃんとお金を出してやるべきじゃないでしょうか?


日本(人)批判とかってすごく嫌なんだけど、思い出したのでもう一つ。
 このあいだ、日本の某大学からこちらに短期留学に来ている大学生4人と話したんだけど、
何かのついでで僕がフランス語を勉強していることに話題が振れて、それでフランス語を話している
地域って結構色々あるという話になった。僕が、「たとえばジュネーブとか」って言ったら、
4人のうち一人もジュネーブの場所が分からなくて、「んー、なんか聞いたことある」とか言っているので、びっくりした。スイスの中でどの辺とかじゃなくて、スイスにジュネーブがあるということすら分からないのだ。多分、スイスの場所も知らないんじゃないかと思う。最近、学力低下とか、大学全入時代とか言われているけど、はじめて実感できた。

まあ、ちょっとこれだけでは嫌な感じなので、バランスを取るために自分のことも懺悔しておくと、
僕は仏教、神道についての基本知識すら持っていなくて、たまに爺さんと話すと、「お前、そんなことも知らないのか」と呆れられることがある。基本的な仏典すら読んだことがなくて、これは西洋の知識人がおおむね聖書に親しんでいることを考えてみると、なかなか情けない事態だとは思う。 
そうだ、そういうものこそwikisourceにおいて欲しい。