silent partner

The Silent Partner a Novel, and the Tenth of January, a Short Story

コースのための読書。恥ずかしながら、この作品の存在を知らなかった。工場における労働条件の劣悪さを女性の視点から描いた作品で、かなり荒削りな作風ながら、テーマ的な先駆性がある。

リストのtranscendental estudioをclaudio arrauで聞きながら。
パガニーニの超絶技巧に出会って以来、ピアノの世界におけるパガニーニになるか、あるいは死ぬか、と決めて、毎日倒れるまで10時間以上練習し続けたというリストの、気迫のこもった超絶技巧練習曲集。でも、5曲目とか、かなりチャーミング。20世紀の水準ではこれが技巧の限界というわけでは全然なく、ストラヴィンスキーとかもっと難しい曲もあるんだけども、しかし、ピアノへの愛というか執着というか、執り付かれた者のみが持ちうる強靭さに対しては敬意を感じずにいられない。