ミメーシス

ミメーシスの1,2、12,14章。前日の夜から準備を始めたら、一ページずつが重く、含蓄があるんで、深夜までかかった。一章はホーマー、足の傷によってオディッセウスをエウリケが見分けた話からいきなりスタートして、アイデンティフィケーション一般の問題へと広がる。旧約聖書との比較となり、legendはstraightforwardだが、歴史はより複雑とか、スタイルの話になる。聖書を文学書のように分析するので、クラスで、その辺がsecularismだよね、と発言したら、いや結局Catholicismだとかいう話になり、まあ、それはそうだ。2章は自分の無知から、あまりついていけず。ペトロニウス、読んだことないから。12章、14章はモンテーニュセルバンテスだが、この近代的自我が発生してくるあたり、かなり面白かった。特に、キホーテがhigh−styleを真似て語り、サンチョはlow styleによって語るのに、それらの役割が交換されることがあるという辺り。この逆転可能性こそがリアリズムの源泉では、とか言う話になった。

夜はパーティー。