将来のことなど

大学院生らしく、将来の就職の心配など友達と話す。博士号をとったら日本に帰るの?と聞いてきたので、ま、分からないけどそのつもり、と返す。アメリカに残るようなキャリア形成をここまでしてきていないし、とも。

でもねえ、就職した友達の話とかを聞くと、ちょっと戻りたくなくなることも。一週間に10コマとか持っている人もいるんだけど、アメリカだったらありえない話。だいたい、リサーチ型大学だったら、せいぜい2コマくらいしか持たなくていいし、わりと早い段階からサバティカルがもらえる。研究条件だけなら比べ物にならないくらいこちらの方がいい。その代わり、パフォーマンスの国だから、学会、シンポジウムやその他の企画の司会やら盛り上げ役やらはずいぶんさせられるみたいだけど。あとは、常にいい研究をすることを求められてるので、そのプレッシャーもすごそうだ。日本だと、アカデミックなレベルというのは、本当に一部の大学でしか求められていないように思える。それよりも、「いい人」であったりとか、「使える人」であったりすることが、サバイブのための条件であったりするわけだ。うーん、村社会。

もちろん、アメリカでも「いい人」や「仕える人」は成功するけど、何よりもいい研究をしていることが学者としての第一条件なわけで、大学出版局とかも審査が厳しいから、コネクションで出版してもらうとか、もっと言うと、飲み屋で「一つよろしくお願いします」的な交渉をするとか、そういう無駄な努力をしなくていいような印象。ここまでいくと印象で語っていて、実情はあまり知らないのだけど。

ま、まだ、まだ先の話。