われらの狂気を

われらの狂気を生き延びる道を教えよ (新潮文庫)

われらの狂気を生き延びる道を教えよ (新潮文庫)

素晴らしいタイトル。短編連作のようなかたちで、一方では形式としての詩を小説に対置させながら、他方では狂気というテーマで、串刺しにしている。序章で「詩をあきらめた自分」について書いているが、語り手が詩をあきらめることによって実のところ何をあきらめたのかが、短編を通じて浮かび上がってくるように思う。狂気だ。


Kawamura, Minato "Postwar Literature and the Asian Experience: With Reference to Three Writers.

よくまとまった論文で、井伏、大岡、阿部公房の三者第二次世界大戦を時代背景にした小説に現れるアジアの問題について。井伏のシンガポール経験は、戦時中発禁になっていたよう。

Waste Landについて、小論文を書かなきゃいけないので、

Gender, Desire, and Sexuality in T. S. Eliot

Gender, Desire, and Sexuality in T. S. Eliot

T.S. Eliot's the Waste Land (Modern Critical Interpretations)

T.S. Eliot's the Waste Land (Modern Critical Interpretations)

をぱらぱらと見る。週末にちゃんと見よう。


夕方、クラナートのカフェで友達と話す。Jed Estyの面倒見のよさについて。