Styron’s death

作家、ウィリアム・スタイロンが死んだ。81歳。

修士にいた頃、彼に関係した(本当に)ちょっとした仕事をしたことがあった。そのときに作品をまとめて読んだのだが、寡作な作家で5冊程度だったと思う。ホロコーストを扱った
ソフィーの選択』が有名だが、

Lie Down in Darkness (Vintage International)

Lie Down in Darkness (Vintage International)

の読みづらさ、息の長い文体は結構好きだ。題名に現れているとおり、フォークナーの影響を強く受けているわけだが、フォークナーの方でも、晩年のあるインタビューの中で、「ああ、最近じゃ、スタイロンというのがいいねえ」と言っている。

Styronの晩年の闘病記、

Darkness Visible (Random House Large Print)

Darkness Visible (Random House Large Print)

も面白い。
確か、カミュを30歳で読んで衝撃を受けた、というようなことが書かれていたと思う。