ハイデガー、ジェイムズ
午前は夏休みで人気のない研究室で、軽く論文を見直す。まだ通して読むと10個近く修正箇所がある。
教授から論文を読んだ旨のメール。大変、激励してもらった。こういう人に救われて生きているんだなあ、と思う。すぐに投稿せよ、とのこと。しかし、各方面に送りつけた原稿に対するコメントをもうちょっと待ちたい。特に英文科の友達からのリアクションが、やはり最高で、彼には全部目を通してもらいたい。
午後、場所を図書館に移してハイデガーの「世界絵の時代」を読む。
Question Concerning Technology, and Other Essays, The
- 作者: Martin Heidegger
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それと、昨日から家では
Primal Scenes: Literature, Philosophy, Psychoanalysis
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2章の終わりにド・マンとの印象的な邂逅が語られている。こういう語り口は好きだ。この本に対する書評をいくつか読んでみたけど、すごく気の毒になった。ほとんど表面をなぞったような評価しかされていないし、いくつかのものはかなり攻撃的な調子で非難していた。
暑さがやわらいだ夕方。木陰のベンチでHenry Jamesの中篇を。
初期のものなので、まだ「あの」難解なJamesではない。しかしぎこちなさの中にも確実に彼らしい特質が透けて見えもする。やはりこの作家は女性の主人公を書くということにエクスタシーを感じていたのではないか、と思う。Georgina's Reasonsというもの。心地よくなって眠ってしまう。
こんなに穏やかな日々もあと少し。