文学の言語行為論
修士の時に図書館でたまたま見かけて借りたことのある本。今回Interlibrary loanで借りてみて、やはり大学院生を中心とする論集としては素晴らしい水準だなあ、と思った。特にデュラス論、エクリチュールレベルでの不整合を作品内の人物の身体的な不調につないで見せる手つきが実に見事で息をつく間もない。ついでジョイス論の「死者たち」論の反象徴主義的なトーンがなかなかいい。大いに勇気付けられました。今週はこれと、バルトの論文だけど、先週までとうって変わってスイスイ進む。良くも悪くもフランス的なエッセイで、身の回りのことをとりとめもなく書いてあって、まるで雑誌を読んでいるみたいに気軽に読める。
*フランス文学
- 作者: Georges Perec
- 出版社/メーカー: Editions Galilee
- 発売日: 1997/01/01
- メディア: ペーパーバック
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*ドイツ語
ドイツ語はやはり週末に20ページ読まなくちゃいけないのだけど、これから半日で何とかする予定。辞書ひきまくり。