A Song for Cindy

昨日論文をまとめて書いたおかげで肩がこってしまって、今日は辛かった。学校で、論文の見直しをしてからプリントアウト。それで、ドイツ語の授業に少し遅れていったら、みんな小テストをしていてあせった。完全に忘れていた。関係代名詞の文法問題と、普段読んでいる小説の内容から少々。あまりできなかった。Prelimの先生になってもらうはずの教授が出世して、来年からIVY LEAGUEにいってしまうということを聞き落胆。せっかく関心領域も似ていると思っていたのに。午後はフランス文学の授業でセルトーの続き。みんな今日までのペーパーで忙しかったようで、あまりリーディングの方は終わっていなかったようだった。それでも、わりと技術と空間の関係のような抽象的な話をして、早めに終了。

帰る前に、書類の手続きをしに事務局に向かって歩いていたら(広いキャンパスなので結構遠い)、知り合いのしんでぃーに会う。彼女は同じ学年だったはずだったんだけど、最近見ないなーと思っていた。話してみると、今年はfundingが出なくて、大学に来ていなかったそうだ。大学からkick outされそうになっている、と弱気なことを言うので、そんなことないよ、それにしんでぃーは韓国語がネイティブのように話せるから貴重な存在のはずだ、というと、たしかに、最近、アメリカでは韓国関係のポストの募集が結構あるのよ、というので、that's good for youと言ったら、yes, that's good for meと言った。

それでも、かなり自信を喪失しているようで、自分は大学で教える能力などないのかもしれない、と言っていた。そこらへんで、彼女が本気で悩んでいるらしいことが分かってきたので、オーケー、コーヒーでも飲もうよ、と言って、少しカフェで話した。そうしたら、どうも彼女の心配もまったく根拠のないことではないらしいことが分かって、こちらが現実を思い知らされるというか、むむむという感じになってきた。そういえば、最近だんだんうちの学科から人がいなくなっているような気がしていたのだけど、ああ、あれは追い出されてたのかと今頃のんきに気づく始末で、省みるに、どうして自分がいままで蹴落とされずに来たのか分からなくなってきた。それはそうと彼女の方は、実はうちの大学で4箇所目のMAらしくって、へええ、と驚いてしまった。なんか、久々にアメリカの大学院って厳しいなー、と他人事のように思った。 

帰ってから、明日提出しなくちゃいけないドイツ語作文の修正とドイツ語の宿題。すばらしい和独辞典サイトを発見。
http://www.wadoku.de/index.jsp?jsid=

シューマンの73番、Fantasiestuckeを聞く。短調の第一楽章が心に沁みる。やっぱり自分はシューマンのようなロマンティックな天才が大好きだ。ホフマンとかクライストが読みたくなった。20世紀ばかり勉強していて、たまに19世紀、とくにドイツロマン派のようなものに触れると、うっとりする。

これから日本語のテストの採点と、クラスの予習。