春休み ラヴェル

http://www.youtube.com/watch?v=idfdk5nPs-s&feature=related

楽譜つきのクープランの墓の楽譜。演奏はかなりまずいような気がするけど、楽譜を見ながら聞けるのは楽しい。しかし、美しいものの構造は意外と単純であるということにあらためて驚かされる。単純でかつまったく新しいというところが、ラヴェルの天才なんだが。

そういえば、今日から春休みで、雑誌すばるの12月号を読んでみた。(まだ新年号すら入荷していないのだ。おそーい。)が、あまりめぼしいものはなし。

Non-Places: Introduction to an Anthropology of Supermodernity (Cultural Studies)

Non-Places: Introduction to an Anthropology of Supermodernity (Cultural Studies)

本当はフランス語版を読んでいるんだけど、アマゾンにないみたい。人類学というのは植民地主義と共に民族的「他者」の研究として発生したのだが、「近さ」と「遠さ」の違いすら自明ではない今、身近なものを他者として研究するにはどうしたらよいかという方法論。実に明快に書かれていて、このくらいなら辞書なしでも何とかなる。よく外国語を勉強する人がペーパーバックで最初に読む書物にとっつきやすそうだからという理由で小説を選んでしまうんだけど、実は小説ほど外国人にとって難しいものはない。ボキャブラリーの幅が断然広いから。なので、とにかく外国語に慣れたい人は、何かの入門書みたいなものを読むと、議論の展開の仕方もかなりユニバーサルな所があったりして頭に入りやすいです。僕は別にそういう理由で読んでいるわけではなく、授業で指定されているからに過ぎないけど。