終わり!

ペーパーを出して今日で今学期も終了。もう3年目だけど、これでやっと折り返しという所か。

ペーパーは、デリダの初期の「暴力と形而上学」を空間表象の不可避性とその形而上性を論じながら、後半はスピヴァクのプラネタリーの妥当性を論じた。まったく文学作品を論じずに理論だけで書いたのは初めてだったけど、結構向いているのかもしれない。しかし、熟読してスピヴァクは偉いということが分かりました。ポスコロは食わず嫌いだったんだけど、彼女は他者表象やグローバルな暴力の問題全般について素晴らしく慎重かつ大胆な論を展開している。アメリカではあのレベルでデリダをきちんと継承できている人はちょっといない。専門の方向性とは違うのでしばらくはまた読まないかもしれないけど。2004年のBoundary 2に出ていた9.11論なんてのは翻訳あるんでしょうか。

帰りに道を歩いていると何人もの人と偶然に出会う。卒業する人とか、一年だけ来ていて帰ってしまう人とか、いろいろ。みんな新しい人生にむけて旅立っていく。中の一人は僕が推薦状を書いてあげた学生で、東部の大学のPh. Dに無事合格できたみたい。あんな真面目な人は中々いないから本当にうれしい。

さて、明日からは書類書き。それが終わったら、今まで書きためてあるものの中から雑誌に一つ投稿して、さっさとPrelimのために準備も開始しないと。