Merleau-Ponty, William Faulkner, Willa Cather

Phenomenology of Perception (Routledge Classics)

Phenomenology of Perception (Routledge Classics)

ついに、大部のこの本にたどり着く。とりあえず、第一部と第二部を読んだ。第二部の身体、視覚と触覚の関係などが、ある患者の具体的な症状をもとに議論されていて、言説論以前という感じはしたが、この人の形而上学や科学へ抵抗するときに持ち出す比喩や例は冴えわたっている。やっと半分、長い本だなあ。Merleau-Ponty専門の人って、Merleau-Pontianとか言うんだろうか。ちょっとmetropolitanみたいな響きだ。
The Cambridge Companion to Merleau-Ponty (Cambridge Companions to Philosophy)

The Cambridge Companion to Merleau-Ponty (Cambridge Companions to Philosophy)

Judith ButlerのMerleau-Ponty論が入っているのだけど、これがとてもいい。マールブランシュからの影響や接触の問題へのengagement。

それから、アメリカ文学関係はFaulkner, Cather。続けて読むと、Catherの読みやすさにびっくりする。The Professor's House。二つの家がアメリカという国家の新旧を表しているとか、そういう論文はありそうな感じ。これなら半日で読めるんじゃないか。

ここは普段はとても静かな場所なんだけど、今日は朝から黒人さんたちが激しく罵り合っていて4 letter wordsをたくさん聞いてしまった。うげー。家の中も暑いし、カフェに逃亡するかな。

そういえば、以前metropolitanとcosmopolitanがいっしょの意味だとかいう変なESLのTAがいて、さすがに英語を教えているような人だから間違いを正した方がいいと思って、いや、それは違うでしょう、といって違いを説明した。そうしたら、「それは結局同じ意味でしょう」とかって返された。いや、違うでしょう。そんなに意固地にならなければいいのに。