2006-01-01から1年間の記事一覧

Wharton2

先週からひいている風邪がなかなか治らない。強いタイレノールで朦朧と、、、The Cambridge Companion to Edith Wharton (Cambridge Companions to Literature)作者: Millicent Bell出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 1995/06/30メディア:…

Edith Wharton, criticisms

A Feast of Words: The Triumph of Edith Wharton作者: Cynthia Griffin Wolff出版社/メーカー: Oxford Univ Pr発売日: 1977/03/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見るWhartonの代表的な批評。きわめて厳密なclose readingで、真に尊敬…

大江健三郎

核時代の想像力 (新潮選書)作者: 大江健三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1990/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る大江健三郎の世界 (現代作家の世界 (3))作者: 一条孝夫出版社/メーカー: 和泉書院発売日: 1985/06メディア: 単行本この…

Thanksgiving Break

Thanksgiving Break入り。大学は26日まで休みになるけど、また始まったら2週間でファイナルウィークになるのでペーパー書きを進めておかなければいけない。とりあえず、大江健三郎の作品と評論をどんどん読んでいく。取り替え子 (講談社文庫)作者: 大江健三…

Powers won National Book Award!

リチャード・パワーズが全米図書賞を受賞しました。インタヴューは以下で読めます。http://www.news.uiuc.edu/news/06/1116powers.htmlこの受賞作は実のところまだ読んでいないのですが、冬休みの課題にしようと思います。 今月末に開かれるThomas Pynchonに…

Waste Land

Eliotの小論文書きで、一日半くらいかける。最近の論文の中では、 Suárez, Juan A. “T.S.Eliot’s The Waste Land, the Gramophone, and the Modernist Discourse Network.” New Literary History 32 (2001), 747-768. が、特に面白かった。ちょっとデリダ的…

Davidson, Winters

The Tennessee: The New River : Civil War to Tva (Southern Classics Series)作者: Donald Davidson出版社/メーカー: J S Sanders & Co発売日: 1992/04/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見るDavidsonの南北戦争以前へのノスタルジ…

科目登録

科目登録をする。Literature and Catastropheというのと、The Body in Pieces。どちらも比較文学で、こういうのはなかなか日本の大学では取れないような内容だなあ、と思う。そしてフランス語とドイツ語。語学二つは、それぞれ週4回なのでかなりきつそうだが…

Trauma Culture

最近、暇を見て読むようにしているのが、Trauma Culture: The Politics Of Terror And Loss In Media And Literature作者: E. Ann Kaplan出版社/メーカー: Rutgers Univ Pr発売日: 2005/08/25メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る目次は…

Styron’s death

作家、ウィリアム・スタイロンが死んだ。81歳。修士にいた頃、彼に関係した(本当に)ちょっとした仕事をしたことがあった。そのときに作品をまとめて読んだのだが、寡作な作家で5冊程度だったと思う。ホロコーストを扱った 『ソフィーの選択』が有名だが、…

われらの狂気を

われらの狂気を生き延びる道を教えよ (新潮文庫)作者: 大江健三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1975/11/27メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (30件) を見る素晴らしいタイトル。短編連作のようなかたちで、一方では形式として…

プルースト、あるいは文学的自伝

僕の高校は進学校で有名なところだったが、趣味で読書をしたりするような感じの人は全くいなくて、基本的には誰も受験に関すること以外の勉強には興味がないようだった。このなんとも「功利的」な「しらけ」が嫌いで、早く卒業して大学に入りたいといつも思…

Deutsch und ...

久しぶりの書き込みになってしまった。 ドイツ語ライティングを提出。最近、話すことに関してはフランス語よりドイツ語の方が楽になってきたことに気づく。 もともと発音が英語よりもらくだから、文法的に正しければ通じないかもしれないという不安が少ない…

りんごもぎ、三島など

今日は珍しく暖かく、近くの果樹園でりんごもぎ。昼は中華。花ざかりの森・憂国―自選短編集 (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1968/09/17メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 71回この商品を含むブログ (89件) を見る【Amazon.co.jp…

「セブンティーン」

性的人間 (新潮文庫)作者: 大江健三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1968/04/29メディア: 文庫 クリック: 56回この商品を含むブログ (54件) を見る「セブンティーン」大江にしては珍しい短く畳み掛けるような文章が、17歳の主人公の精神状態と共鳴し、大江…

井伏、Dos Passos

土曜日は知り合いの結婚式に呼ばれる。アメリカでは、周りの人間が料理を作って持って行くのが普通のようだ。 その代わりお金を包んだりすることはない。プレゼントは、新郎新婦が欲しい物があらかじめリストアップしてあってそこから選ぶ。50ドル程度のもの…

Rei Hotoda

Program:Takemitsu, Toru----Rain Tree Sketch (1983) Takahashi, Yuji----Piano4 (An Automat in Suginami Ward (2002) Poem by Kisaragi, Koharu Hisada, Noriko----Genro-Shi (2000) Suzuki, Kotoka---Hidden Voices (2003) Takahashi, Yuji. Yubi-tomyo …

<記憶>と物質

まだ「はてな」の使い方が分かっていないようで、昨日書いた日記を削除してしまった。大江健三郎、野坂昭之、曽野綾子、小島信夫の小説における「アメリカ」の表象について、だった。小説修業作者: 小島信夫,保坂和志出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 200…

Sinclaire Lewis and the age of terror

It Can't Happen Here作者: Sinclair Lewis,Michael Meyer出版社/メーカー: Berkley発売日: 2005/10/04メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見るLewisの奥さんだったDorothy Thompsonは1931年にヒトラーにインタヴューをしていて、I Saw H…

Cary Nelson!

Office Hours: Activism and Change in the Academy作者: Cary Nelson,Stephen Watt出版社/メーカー: Routledge発売日: 2004/09/30メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見るうちの大学の英文科の中でも圧倒的な存在感を誇るCary Nelson。…

Babbit

Babbit (Thorndike Classics)作者: Sinclair Lewis出版社/メーカー: Thorndike Pr発売日: 2005/12/16メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見るレポートは、結局前日の夜中にやっとエンジンがかかって一気に終了。いつものごとく、proofread…

Age of Innocence

The Age of Innocence (Oxford World's Classics)作者: Edith Wharton,Stephen Orgel出版社/メーカー: Oxford Univ Pr発売日: 2006/03/09メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る今週の日曜日にレポートを書かなくちゃいけない。距離の感…

Howard Caygill

Walter Benjamin: The Colour of Experience作者: Howard Caygill出版社/メーカー: Routledge発売日: 1997/12/18メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (2件) を見るHoward Caygill Walter Benjamin論。 ベンヤミンの経験概念について。やはり自分がや…

Lacan Function and Field

0231125771 detailEcrits: The First Complete Edition in English作者: Jacques Lacan,Bruce Fink,Heloise Fink,Russell Grigg出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc発売日: 2007/01/01メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブロ…

日本近代文学の起源

日本近代文学の起源 (講談社文芸文庫)作者: 柄谷行人出版社/メーカー: 講談社発売日: 1988/06メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 37回この商品を含むブログ (97件) を見るで、その前に読んでいたのが、これ。19か20歳の時にはじめて読んだ時の衝撃は大きかっ…

Ecrits

ついに、ラカンの『エクリ』を読み始める。英語圏では、ちょうど今年やっと完訳ヴァージョンが出た。

Violence and Metaphysics

『エクリチュールと差異』の中で、もっとも長い論文。 ほとんど覚えていないので、多分未読だったのだと思う。 ようやく少しはデリダが読めるようになってきて、 これで本当に打ちのめされた。後日まとめを書くことにしたい。 『エクリチュールと差異』の中…

キーツ完了

昨日、キーツ終了。といっても、規定の枚数に一枚足りていなかった。 多分、うるさいことは言わないと思うけど。英文で書くと、どういうわけか20枚を超えたあたりで急に言うことがなくなって、失速する。体力の問題か。しかし、内容には自信があるので、今後…

キーツ ゴダール

ファイナルペーパーで、Keatsについて書いている。アメリカに来てからほとんどアメリカ文学の研究をしていない。将来は、アメ文畑に戻りたいと思っているのに、これで大丈夫だろうか。しかし、まあ、本当にKeatsは好きだし、間違いなく天才。アメリカ文学で…

バッハ パルティータ

6 Partitasアーティスト: Bach,Steuerman出版社/メーカー: Polygram Records発売日: 1990/10/25メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見るSteuerman6つのパルティータ これ以上、上品で洗練された、そして均整のとれた演奏があるだろうか。 フランス出…